猫の去勢・避妊手術を受けさせるにあたって、
初めてそういった経験をする飼い主さんはとても不安だと思います。
でも、そこは事前に、
手術前日・手術当日・手術後、
どんな感じで進んでいくのかという流れが分かっていれば
多少はどーんと構えられると思います。
ということで今回は、
実際に私と一緒に暮らしている猫に
去勢手術を受けさせた時の流れを紹介しながら、
「こんな感じでやっていくやで!」
「こんな準備とか注意するやで!」
ということをお話していきたいと思います。
少しでも猫ちゃんのご主人様の不安を
和らげることができたら嬉しく思います♪
ではでは、早速いってみましょう!
猫の去勢・避妊手術を受けさせるにあたっての注意点
まずは猫に去勢・避妊手術を受けさせる前に
知っておきたい、あるいはチェックしておきたいことを説明しますね。
どれも大切なことなので必ずひとつひとつ確認することをおすすめします。
猫が生後6か月以上になっているか
基本的に猫の去勢・避妊手術は生後6か月以上の子から受けられると言われています。
ただ、あくまで目安なので去勢・避妊手術のタイミングは
定期健診のときなどを利用して病院と相談して決めていくといいでしょう。
去勢・避妊手術を受けることでのメリット・デメリットを知る
去勢・避妊手術を決断されたということは、
それがどういった手術なのかということはご理解されていると思います。
去勢・避妊手術は賛否両論あって、
精神面・健康面でのメリットがあるという声もあれば、
かわいそうだという声もあります。
去勢・避妊手術を行ってしまった後には
もう後戻りすることはできません。
なので、手術を受けさせる前に一度、
「去勢・避妊手術をやるとどんなメリット・デメリットがあるのか」
というのを理解したうえで決断しましょう。
去勢・避妊手術のメリット・デメリットを説明したページを作成しました。
↓のリンクから飛べますので、一旦ご覧いただければと思います。
猫の去勢・避妊手術を受けさせる前に知っておきたいメリット・デメリット(工事中)
どちらがいいのかという正解はないことですし、
正直悩まれるかと思います。
が、貴方と同じ家族である以上、
ずっと長い間同じ時間を過ごす相棒になります。
メリットもデメリットも併せて知っておくことが
猫のためにも飼い主のためにもなりますし、
しっかりと知ったうえで手術を受けさせてましょう。
手術前に猫にワクチン接種をする
去勢・避妊手術を受けさせる前に
3種または5種混合ワクチンを接種する必要があります。
というのも、
手術や麻酔の影響で一時的に猫の免疫力が低下するので、
ワクチン接種をしていないと院内感染するリスクが高くなります。
病院に手術の予約をする際にも、
「ワクチン接種はやってますか?」
と聞かれると思います。
ワクチン接種をしていない場合、
手術が受けられないという病院も多いですので
事前にワクチンを病院で接種してもらいましょう。
手術を受けさせるときは猫の体調がいいことを確認する
手術は猫に大きな体力的・精神的負担を掛けてしまいますので、
そのため体調が悪い状態で手術を受けさせると、
余計に体調を悪化させてしまう可能性が高いです。
病院でも術前に検査はやってくれますが、
手術1~3日前くらいから猫ちゃんの様子を観察して
体調悪そうにしてないかをチェックしてあげるといいですね!
もし、体調が優れないようでしたら病院へ相談しましょう。
猫の去勢・避妊手術の流れってどんな感じ?
ここまで術前に事前に知っておきたい、
あるいはやっておきたい大事なことをお伝えしてきました。
続いては、
「去勢・避妊手術の流れってどんな感じなの?」
というところについてお話していこうと思います。
ここで紹介するのは
実際にうちで一緒に暮らしている
オス猫の「ロト君」を去勢手術に連れて行った時の話をベースに紹介したいと思います。
猫ちゃんの状態や病院によって異なるところもあるため、
すべてのケースでこんな感じの流れという訳ではありませんのでご了承ください。
手術の予約~手術前日
まずはいつもお世話になっている病院へ
電話(もしくはweb)で手術の予約をします。
「去勢(避妊)手術を受けさせたいのですが予約をお願いできますか?」
みたいな感じで聞けば病院のスタッフさんが対応してくれるので
あとは聞かれたことに答える感じで大丈夫ですよ(^^♪
また、平日のみしか手術の対応ができないところもありますので、
スケジュールの調整が必要になることもあります。
また、手術当日は「食事・水抜き」で病院に連れていくことになりますので、
前日の夜寝る前にはご飯と水を下げるようにするといいでしょう。
簡単にまとめると…
・手術当日の早朝などに猫がご飯などを食べないよう、手術前日の朝にはご飯と水を下げておく
・平日のみ手術可能な病院の場合、手術当日のスケジュールを確保しておく
・手術当日に持っていくものを確認する(キャリーバッグ、洗濯ネット、印鑑など)
手術当日朝
手術当日の朝は「食事・水抜き」で来院する必要があるので
いつもの習慣でご飯やお水を与えないように注意しましょう。
…ちなみに私は寝ぼけた頭で、
いつも通りカリカリのご飯を器に盛りそうになってましたので
皆さんも気を付けてくださいね…(; ・`д・´)
病院の予約時間が近づいてきたら猫ちゃんを連れていくのですが、
私が連れて行った病院では
「猫を洗濯ネットに入れた上でキャリーケースを使って連れてきてください」
と指示がありました。
脱走防止という点もありますが、
猫は何かに包まれていると安心しやすくなるという習性がありますし、
洗濯ネットに包んで病院に連れていくのは有効な手段です。
洗濯ネットが必要かどうか迷ったら
病院へ一応聞いておくといいですね!
あと手術同意書にサインする必要があるので、
印鑑が必要ですのでこちらも忘れないように持っていきましょう。
簡単にまとめると…
・キャリーケース(必要に応じて洗濯ネットに入れて)を使って病院へ連れていく
・手術同意書にサインする必要があるので印鑑を忘れない
病院到着後
病院に到着したら受付を済ませて、
呼ばれるまで待ちます。
まずは術前の検査として、
血液検査を行うとのことで、
簡易的なものと詳細まで調べる検査の2パターン選べました。
うちの子はお迎えしたときの健康診断で血液検査はやってなかったので、
詳細バージョンの血液検査と
FIV(猫免疫不全ウイルス)・猫白血病ウイルスの検査をやってもらいました。
もともと保健所で引き取った猫なので
FIVに感染している可能性も稀にあり得ると
病院の先生からアドバイスを受けて、
念のために検査をお願いしました。
検査のお願いと手術の説明を受けたところで
一旦ロト君とは別れて手術の同意書にサイン、
あとは夕方迎えに来てねという流れでした。
ちなみに去勢手術の場合は、
日帰りにで帰れることもありますが、
避妊手術の場合は病院に1~2泊させるケースもあります。
手術後
あとは手術が終わる夕方ごろに迎えに行って、
検査結果と今回取ったものを見せられました。
(結構痛々しかった…)
ロト君はとくに検査結果も異常はなく、
健康そのものだとお医者様からお墨付きをいただいて、
ほっとしました♪
去勢手術の費用ですが、
病院によって違ったり、猫の状態によっても変わりますが、
ロト君のケースではちょうど2万円でした。
調べてみたところ手術の平均費用は以下の通りとなっています。
オスの去勢手術:10,000~25,000円
メスの避妊手術:15000~40000円
参考書籍:2016年発行 大泉書店 佐藤龍夫 「0才からのしあわせな子猫の育て方」 49Pより
病院や病院での処置内容や病院にお泊りすることになった場合など
費用はケースバイケースですので、
この辺りは病院に相談するようにするといいでしょう。
術後の生活のアドバイスは、
直接病院から「どんなことに気を付けたらいいのか?」という指示を受けましょう。
うちの子のケースでは抜糸する必要はありませんでしたが、
その辺は病院によって異なる部分ですので
病院の指示にしたがってください。
うちの子の場合は、
- 食事は手術翌日から与えること、ただしお水は22時頃から与えてもOK(麻酔の影響が残っている可能性もあり窒息する危険性があるため)
- 術後3日間は塗り薬を塗ること。
という感じのアドバイスを受けました。
また、手術を受けたということもあるので、
猫自身の体力も削られていますし、
ストレスも溜まっているはずです。
なのでいつもよりも用心深く猫の様子を観察して、
体調が悪くなっていないかを気にしてあげるといいですね!
簡単にまとめると…
・術後の注意点は病院からしっかりと確認すること
・手術でヘトヘトになっているので注意深く猫を見てあげる
去勢・避妊手術後の育て方で気を付けることは?
猫に去勢・避妊手術を受けさせると、
普段の生活を送る上で注意しなければいけないことも出てきます。
どんなことに気を付けなくてはいけないのでしょうか?
去勢・避妊手術を受けた子は太りやすくなる
去勢・避妊手術を受けると
食欲が旺盛になる子が多く、
ホルモンバランスが変わるため代謝が落ちると言われています。
そのため、術後の猫は太りやすくなるので
食事により注意を払う必要が出てきます。
肥満になると、病気のリスクも大きくなっていくので
猫ちゃんの健康を考えると気を付けたい部分ですね。
ご飯を去勢・避妊手術後用のものに切り替える
いつも与えるご飯をいつもの量を与えていると
ぶくぶく太っていっちゃう可能性があります。
そこで、猫のドライフードにはカロリーを抑えた
「去勢・避妊手術後用」のものが販売されていますので
これを使うのも有効な手段です。
ただ、急に切り替えると、
猫も食べなかったりお腹が緩くなったりすることもあるので、
ご飯を切り替える際はもともと与えていたご飯に少しずつ混ぜて、
徐々に新しいごはんの量の割合を多くしていくといいですよ!
おもちゃなどを使って猫が運動するように工夫する
食事だけでなく運動もするように工夫すると、
肥満を防ぐために効果的です!
おもちゃを与えてあげると運動するキッカケづくりになります。
あと、手作りで穴をあけたペットボトルに
カリカリを入れてあげてみるのもいいですよ!
猫がペットボトルをコロコロすると、
中のカリカリが開けた穴から出てきて
ちょっとずつ食べることができる…という仕掛けです。
日頃のご飯の量をちょっと減らして
ペットボトルのおもちゃにカリカリをその分を入れてあげると
運動もできて、食べるペースもゆっくりにできるので一石二鳥です!
まとめ
去勢・避妊手術の流れをざっくり簡単にまとめると…
・手術当日にはキャリーケース、印鑑(必要であれば洗濯ネット)を持っていく
・病院では検査⇒問題なければ手術オス猫ならほとんど日帰り、メス猫は1泊以上することもある
・術後にやること、気を付けた方がいいことは先生から詳しく聞いておく
といった感じですね。
はじめて猫に去勢・避妊手術を受けさせるときは
右も左も分からない事だらけだと思います。
ちょっとでも分からないことや不安なことがあったら、
病院の先生にお話してみましょう。
動物が好きな方々なので、
案外いろいろと教えてくれるはずですよ。
もちろん私の方にお問い合わせフォームから質問していただいても結構です。
お力になれる範囲でお答えさせていただきますね!