保護猫の里親になりたいけど、いろいろと調べてみると条件が厳しくて不安に感じる方も少なくないのではないでしょうか。
実際に条件が厳しくて譲渡を断られたり、保護猫からお迎えするのを諦める方もいらっしゃいます。
その一方で、保護猫譲渡の条件が少々ゆるいところもあり、施設によって条件が大きく異なるケースも。
正直、保護猫の里親になれる条件って分かりづらいですよね。
そこで本記事では、主な里親の条件と厳しい理由を紹介。さらに譲渡を断られやすい人の特徴も併せて記事にまとめました。
保護猫をお迎えしたい方はぜひ参考にしてみてくださいね!
保護猫の里親になる条件が厳しい?その理由は?
ネットで保護猫の里親になるのは難しい、という話を耳にしたことはありませんか?
実際に探してみると、猫ちゃんの譲渡を断られたという方は少なくありませんし、譲渡条件は決して甘くありません。
なぜ、保護猫の里親になる条件が厳しいのか、その理由について紹介していきます。
猫ちゃんを二度と辛い目に遭わせないため
保護猫は保護される以前、辛い経験をしている子は少なくありません。
また、保護団体のスタッフさんは猫ちゃんが苦しんでる現場を何度も何度も見てきています。
保護猫ちゃんがもう二度と辛くて苦しい経験をさせないために敢えて厳しい条件を付ける団体もあるのです。
保護猫を受け入れて酷いことをする人間がいるから
ごく一部ですが保護猫を引き取って虐待するなど、猫ちゃんに対して酷いことをする人間もいます。
酷いことをする人間の数は少数とはいえ、迎えられる猫ちゃんにとっては一生を左右する出来事です。
猫ちゃんには絶対に幸せになって欲しい、絶対に辛い思いはさせない、という強い願いが譲渡条件の厳しい理由のひとつだと言えます。
里親の中には命を預かることに対して、真剣に考えてない方もいる
猫ちゃんはおもちゃではありません。
一度は保護猫から猫ちゃんをお迎えしたものの、飽きたから、お世話が大変だからというしょーもない理由で猫ちゃんを捨てる人間もいます。
保護猫の譲渡を断られやすい人の特徴って?
里親になる条件は甘くありませんが、アホみたいに高いハードルというわけではありません。
あくまで
「猫ちゃんが幸せに過ごせる環境かどうか」
を第三者目線から判断しているだけです。
逆を言えば、猫ちゃんを安心して預けられない理由を消していけば、保護猫の譲渡にグッと近付けます。
反面教師、とはちょっと意味が違いますが、譲渡を断られやすい人の特徴をざっと紹介しますので、自分は当てはまっていないかをチェックしてみてください。
居住空間が狭すぎる
ワンルームなど狭い居住空間に住んでいると、猫ちゃんが十分に運動できないと見られて譲渡を断られるケースもあります。
と言ってもワンルームに住んでるからといって必ずしも譲渡が断られる訳ではありません。
部屋が縦長で猫ちゃんが走りやすい部屋だったり、キャットタワーやタンスなど上下運動ができる環境ならOKと判断されることも。
ただ、広い物件よりも譲渡が断られやすい傾向にあります。
ひとり暮らし
猫ちゃんをひとりにする時間が長くなってしまう一人暮らし世帯は、十分にお世話する時間が確保できないと見られて譲渡が断られることがあります。
特に日常的に残業が多くて、家に帰る時間が遅い一人暮らしの方は断られる可能性が高いです。
安定した収入がない
保護団体によっては里親にどれくらいの資金力があるのかをチェックするために、年収を聞かれることがあります。
収入が猫ちゃんと一緒に暮らすのに不十分だと判断された場合は、譲渡が見送られることも。
結婚前の同棲カップル
結婚前の同棲カップルは結婚に至らず別れてしまい、猫ちゃんの環境が大きく変わる可能性があるとされて譲渡を断られることがあります。
「猫は人には付かず家に付く」と言いますが、本当のところは猫は家にも人にも付く生き物です。
住むお家が変わることは猫にとって大きなストレスですし、いつも一緒にいた人と別れることになると寂しさから精神的にダメージを受ける場合あり、NGを出す団体もあります。
嘘の申告をする人
嘘の申告がバレてしまったらほとんどの場合、譲渡拒否されます。
譲渡の面談などのやり取りの場は、里親の人柄も見られており、「この人に命を託しても大丈夫か」を厳しく見られる場です。
嘘を付くということは、
と、譲渡する側として感じてしまいます。
信頼できない人に猫ちゃんの命を託す訳にはいかないので、譲渡を断られやすいです。
保護猫の里親に求められる条件とは?
最後に、理想的な保護猫の里親像の一部を紹介したいと思います。
保護猫をお迎えする上で大事な心構えに通じる点でもあるので、猫ちゃんをお迎えする前に「自分は保護猫の里親になる条件を満たしているか」をセルフチェックしてみてください。
また、これから紹介するポイントをうまく面談時にスタッフさんへアピールできれば譲渡確率が上がるかもしれません。
保護猫をお迎えする前にチェックしていただきたい大事なところですので、しっかり読んでいただけたら嬉しく思います。
最期まで猫ちゃんを面倒を見る覚悟があるか
まず、これが大前提です。
保護猫でもペットショップの子でも一緒ですが、一度猫ちゃんを受け入れると決めたら、最期まで責任を持って面倒を見ましょう。
「飽きたから捨てる」
「思ったよりも世話が大変だから捨てる」
という心無い人間は意外といます。敢えて厳しい言葉を使いますが、途中で責任を放棄するのは論外です。
また、猫を遺棄(捨てること)すると罪に問われる可能性もあります。
ペットが飼育できる環境に住んでいるか
賃貸に住んでいるならペット可能物件かどうか、持家なら壁や家財などある程度の傷は許容できるかどうかを考えましょう。
ペット可能物件ではないのに隠して猫ちゃんをお迎えしてしまうと、強制的に退去させられる可能性もあります。
猫ちゃんをお迎えすることに、一緒に暮らす家族全員が同意できているか
家族が猫アレルギーを持っていたり、猫嫌いだということも考えられます。
無理を通してしまうと、人も猫ちゃんも不幸な結果になる可能性が高いので、猫ちゃんをお迎えする前に同居する家族と話し合いましょう。
猫ちゃんを無理なく受け入れられるだけの資金力があるか
猫ちゃんをお迎えすると当然出費が増えます。ご飯代やトイレの砂代など定期的に必要なものから、体調を崩したときの診察費用やワクチン接種など病院費用も想定しなくてはなりません。
決して安い金額ではありませんし、自分の収入を考慮して、猫ちゃんをお迎えし余裕を持った生活を送れるかどうかを考える必要があります。
毎日猫ちゃんと触れ合える時間が確保できるか
猫は人に対してそこまでベッタリな生き物ではありませんが、毎日遊んであげたりお手入れなど定期的なお世話が必要です。
ある程度猫ちゃんのために時間を割く必要があるので、一人暮らしでいつも遅くまでお仕事で残業する方は正直猫ちゃんをお迎えするのは難しいでしょう。
万が一、自宅で猫ちゃんが住めなくなった際の受入先があるか
保護猫をお迎えしたら最期まで面倒を見る責任が発生します。この責任は、万が一面倒を見れなくなった場合の受入先を探すことも含まれるものです。
あらかじめ万が一の事を想定して、友人や家族のもとで預かってもらえるかをチェックしておくなど、準備をしておくといいでしょう。
ただし、保健所や保護施設に引き取ってもらうことは基本的に考えないでください。保健所や保護施設は、最終防衛ラインで本当に行き場のない子達をお迎えするための場所です。
万が一、自分の周りで受け入れが難しくなった場合は、
ネットなどを活用して里親を探すまで責任を持つ必要があります!
その他各団体が定めた基準をクリアできるか
保護猫の里親になる条件は、保護団体によってバラバラです。
例えば独身ひとり暮らしはNG、家を空ける時間が平均数時間以内であること、一緒に暮らす猫ちゃんが2頭以上でないとダメ、といった条件などなど。
里親になるためのハードルの高さは団体によって異なるので、詳しい条件は団体へ直接問い合わせることをおすすめします。
里親の条件は各団体によって大きくバラバラ。ただし、猫ちゃんが不自由なく暮らせる環境が整っている事が必須
里親の条件は大まかに以下の2つです。
・猫ちゃんが安心して住める環境が揃っているか
・里親が人間として信用できるか
細かい条件は譲渡する場所によってバラバラで、時にはとても厳しい審査基準を設けているケースも。
基準の厳しさを問題に挙げられることもありますが、猫ちゃんに酷いことをする心無い里親が一定数いる以上、簡単に基準を引き下げるのは難しい現状もあります。
保護猫を譲渡してもらうハードルは低くありません。
ただ、保護猫からお迎えすることは、人にとっても猫ちゃんにとっても社会的にもメリットは大きいものです。
保護猫から猫ちゃんをお迎えすることが、もっともっと当たり前になってほしいですね!