保護猫が懐かない?その理由と少しでも仲良くなるための方法

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新しい家族として保護猫を迎え入れたものの、全然懐いてくれなくてしょんぼり…と落ち込む方も少なくありません。

もともと保護猫は、保護される以前はどんな生活をしていたか分からないケースも多々あります。ひどいケースだと人間を嫌いになるほどの事をされた可能性だって否定できません。

そんな警戒心全開の保護猫ちゃんと、ほんの少しでも仲良くなりたい、警戒を解いてもらうための方法・仲良くなるための方法を紹介します。参考にしてみてくださいね!

目次

保護猫が飼い主に懐かない理由って?

仲良くなる方法を紹介する前に「懐いてくれない理由」について代表的なものを紹介します。

猫に嫌われる理由が分かれば対策も打ちやすくなります。「猫ってこういう生き物です!」という紹介も含めて解説しますので、まずはこの「嫌われやすい理由」に心当たりがないかをチェックしてみましょう!

猫はもともと警戒心の強い動物

種類や個体差もありますが、基本的に猫は警戒心が強くちょっと憶病な性格と言われています。そのため、打ち解けるには相応の時間が必要な場合も多いので、気長に保護猫ちゃんが慣れてくれるのを待ってみましょう。

とはいえ、保護猫ちゃんの中でも初日からご主人の膝の上で爆睡する程の人懐っこい子もいますし、隅っこの方でずっと固まってご飯も食べないという子もいます。

猫は基本的に警戒心が強いというのを念頭に置きつつも、お迎えした子がどういう子なのかをしっかり観察しましょう。これが仲良くなるための第一歩です。

過去に人間に悪いことをされてトラウマになっている

猫は特に嫌な体験というものはいつまでも覚えている傾向があります。そのため、保護以前に人間から何らかの悪いことをされた経験があると、トラウマになって人間が嫌いになってしまうことがあります。

こういった経験のある子は、里親のご主人がどんなにいい方だったとしても数か月懐いてくれない…なんてことも起こり得ます。

ただ、根気強く接していれば猫も理解してくれるので、辛抱強く心の傷を癒してあげましょう。

元々野良猫で人に慣れていない

野良猫、特に1歳以上の野良猫は人に慣れにくい傾向にあります。というのも子猫時代にある「社会化期」に関係しています。

社会化期とは生後3週齢~9週齢くらいの期間を指すのですが、この期間に接した人や動物に対して親しみを持つと言われています。

野良出身の子だと、この社会化期で人間に触れ合う機会はほとんどありません。そのため野良出身の猫は人間に慣れづらい子が多いということが考えられます。

飼い主側に懐かない原因がある

例を挙げるとすれば「動作が激しく予測しづらい子ども」「大柄や声の大きい人」「よく怒る威圧感のある人」「無理にスキンシップしたがる猫好き」「モノや猫を乱暴に扱う人」「香水など強い匂いをまとっている人」などがあります。

猫は人間よりも嗅覚・聴覚に優れていて、さらに人間の感情も感じ取ることもできるとも言われています。性格的にデリケートでもあるし、人をよく見る生き物なので、猫が嫌がる行動や特徴のある人は猫と仲良くなりづらい傾向にあります。

懐かない保護猫と少しでも仲良くなる方法とは?

原因が分かったら対策が気になるところです!

ここからはあまり懐いていない保護猫ちゃんとちょっとでもいいから仲良くなれる方法やヒントを紹介していきます。

猫の尻尾の状態や目、鳴き声などを観察してみる

まずは保護猫ちゃんが「今どんな気持ちなのか」を知ることから始めましょう。

猫の感情を読み取るにあたって、分かりやすいのが「尻尾」「目」「声」の状態です。例えば「尻尾を後ろ足の間にしまっている」「瞳孔が広がり耳を後ろに伏せている」という状態なら恐怖を感じています。

猫の心理状態に関しては↓の記事で詳しく紹介していますので、こちらも併せて参考にしてみてください!

猫の尻尾・目・鳴き声などの行動から知る猫のホントの感情(作成中)

敢えて距離を取ってみる

猫は基本的にあまりベタベタとコミュニケーションを取る生き物ではありません。そのため、しつこく撫でられたり、無理に抱っこされたりするのを嫌います。また、猫はひとりで落ち着ける時間も必要です。

そのため、ある程度距離感を取ってくれる人の方が猫に好かれるという傾向があります。猫とベタベタし過ぎないように注意することで、猫も安心できる関係性を築きやすくすることができます。

猫と目を合わせないようにし、合ってしまったらゆっくり目を閉じる

猫にとって目線を合わせるという行為の意味はいくつかあるのですが、「威嚇」と受け取られることが多いものです。人間で言うところの「メンチを切る」という行為を想像していただければ何となくわかるかと思います。

そのためいくら猫が可愛いからといって、猫の目をのぞき込んでしまうと猫側は「攻撃されるかもしれない」と要らぬ緊張を生んでしまう原因にもなり得ます。

猫と目が合ってしまった場合「ゆっくりと目を閉じて、目線をそらす」ことで、敵意はないということを伝えられるので、これをうまく使ってコミュニケーションに活用してみましょう。

急に動いたり、大きな音を立てないように気を付ける

猫は大きな音や急な動作に驚いて、警戒することが多い生き物です。

猫が子供を好きになりにくい理由のひとつでもありますが、大人でもやたら声大きかったり、ドアの開閉等の大きな物音を立てる人、予測しにくい動作をする人が苦手になる傾向があります。

ですので、大きな音を発しないように。またダッシュしたり等の急な動きはできるだけ避けるように気を付けましょう。

香りの強い化粧品やシャンプー、香水を使用しない

猫の嗅覚は人間の数万倍以上と言われており、食べ物が食べられるかどうかの判断もほとんど嗅覚で行われます。

また、化粧品っぽい香りや石鹸やフローラル系の香りも苦手なので、香りの強い化粧品や柔軟剤、デオトラントは使用しないことをオススメします。

中でも香水やアロマオイルは特にNGで、猫にとって毒となる成分を含んでいるものがあります。

代表的なもので「アルデヒト類・ベンゼン類・アセトン・ベンジル」などの物質で、香水をはじめ、香り付きの洗剤・柔軟剤、除菌・殺菌スプレー、消臭剤、シャンプー、リンス、化粧品など様々なところで使用されています。

猫は毒性のある物質をろ過する機関である肝臓が小さく、人間の身体にとっては問題ないものでも猫にはアウトというものもあるので、匂いの強いものを使っている方は注意が必要です。

猫に話しかけるときは若干高めの声で

声の低い男性よりも声の高い女性の方が若干好かれやすいというデータもあります。

人間と同じように猫にとっても低い声はどうしても「威嚇」に使われることが多いですし、怖そうな印象を与えがちです。

そのため猫に話しかけるときは気持ち高めの声で話しかけることで、怖そうな印象を減らすことができますし、懐きやすい状況を作ることができます。

猫に好かれるには「穏やかなおばあちゃん」を意識するべし

ここまでいろいろと猫に懐きやすくするための方法を紹介してきましたが、猫に好かれやすい人物像のイメージとしては「物腰の柔らかい穏やかなおばあちゃん」をイメージしていただければ分かりやすいと思います。

動作もゆっくりで優しそうな雰囲気、そして声も穏やかで、落ち着いている人なので猫にベタベタ構う感じでもない。そういった人が実際猫に好かれやすいので、ここを目指して猫に接していくことが猫に懐かれるコツです。

保護猫にとって少しでも居心地いい空間を作ってあげるには?

保護猫は過去に何かしらの辛いことを味わってきた子が多くいます。

人と猫が快適に過ごしていくために「猫にとって安心できる空間」をより気を配って作り上げていく必要があります。

そのためにも猫が嫌がることはしない、というのはもちろんのことですが、体調管理もしっかりすることが大事です。食事面や運動など、保護猫ちゃんにとって居心地のいい空間作りをしていきましょう。

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